子どもの経験不足を感じる、現役保育士の私が思うこと

教育

ぽんこ
ぽんこ

最近【子どもの経験不足】について気になる事が増えてきました。

子kでは、その実例や、私が育児で取り入れて良かった事も併せて紹介したいと思います。

子どもの経験不足を感じる、現役保育士の私が思うこと

保育園に通うお子さんたちと日々関わる中で、

最近特に感じるのは 【経験不足】という現象です。

私自身は子どもたちの祖母と同じ世代になり、たくさんの子ども達の成長を見守る中で、

幼い頃の体験がどれほど人格形成や成長に影響するかを痛感しています。

しかし、今の子どもたちを見ていると、私たちの時代では当たり前だった経験が

不足しているように思えることが増えてきました。

増えてきた経験不足の例

以下は、保育園で目にする具体的な場面です。

▶️ 滑り台を滑ったことがない ためにスピードが怖い。

滑り方を知らず、体勢が崩れてしまう。

階段を登ることさえ困難な子もいます。

▶️ ブランコを自分で漕げない。

親や先生が押してくれるのを待つだけ。

▶️ 築山などの急な坂をよじ登れない。

高低差や足場の感覚がわからなかったり、手足の使い方が上手くできていません。

▶️ 遊び方を自分で見つけられない。

そのため、誰かに遊んでもらわないと遊べず、結果として他の子の遊びを壊してしまうことが

「遊び」となってしまうことも。

▶️ 絵本の読み聞かせを集中して見られない。

物語の世界に入る習慣がなく、短い時間でも飽きてしまう。

▶️ なぞなぞやパズルが理解できない。

問題解決や考える力を養う機会が不足しているのかもしれません。

失われている「日常の遊びや体験」

では、かつて当たり前だったどんな経験が不足しているのでしょうか?

✅ 高い所から飛び降りる急な坂をよじ登る など、体を使った冒険的な遊び。

✅ 家族で動物園に行く草原でお弁当を食べる

博物館で静かに見る などの家族での外出体験。

✅ しりとりカルタトランプなどの親子で楽しむ遊び。

✅ クレヨンハサミ絵本が家にある という家庭環境。

✅ ベッドや布団の上で前回りの練習 や、遊びながらの親子体操

✅ お手伝いや、親子でクッキングを楽しむ経験。

これらは特別な教育ではなく、

どの家庭でも簡単に取り入れられる小さな経験ばかりです。

それでも、これらが失われることで、

子どもたちが体験から得る成長の機会が失われていると感じます。

なぜ経験不足が起きているのか?

子どもの経験不足の背景には、現代の生活環境が大きく影響していると考えられます。

・ 共働き家庭の増加 により、家族での時間が減少。

・ 過剰な安全管理 によって、冒険的な遊びが制限されている。

・ デジタル機器の普及により、遊びの形が変化。

画面を見て過ごす時間が増え、体を使う機会が減少している。

今からできること

私たち大人が子どもたちにできることは、日常生活の中で小さな経験を増やすことです。

以下の事は、私が実際に育児に取り入れてとても良かったと思う事ばかりです。

1. 公園で遊具を使った遊び

滑り台、ブランコ、鉄棒、ジャングルジムなどで遊び、体を動かす楽しさを体感する。

2. 泥んこ遊び

砂や泥で自由に遊び、感触や自然の素材に親しむ。

3. 木登り

木に登ることでバランス感覚や冒険心を育む。

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4. 水遊び

川やプール、噴水で遊び、水の感触を味わったり、楽しさを知る。

5. 動物とのふれあい

動物園や牧場で動物を見たり触れたりし、生き物への興味を持つ。

6. 四季を感じる体験

春の草花、夏の水遊び、秋の落ち葉拾い、冬の雪遊びを楽しむ。

7. 家庭菜園や農業体験

野菜や果物を育て、収穫する喜びを味わう。

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8. 親子での料理

簡単な料理やお菓子作りを体験し、作る楽しさと達成感を得る。

9. 絵本の読み聞かせ

物語の世界に触れ、想像力を広げる。

10. お手伝い

食卓の準備や洗濯物たたみなど、家庭での役割を経験する。

11. 自然観察

虫取りや植物観察を通じて、自然界への興味を深める。

12. キャンプやバーベキュー

アウトドア活動を通じて自然と触れ合い、非日常を楽しむ。

13. 工作や絵を描く

クレヨンや絵の具、はさみをいつでも使えるようにし、自由に表現する時間を持つ。

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14. 高い所に登ったり、そこから飛び降りる

少しハラハラするような高さに登ってみたり、遊具や小さな段差からジャンプし、身体の使い方を学ぶ。

15. 家族での旅行や遠出

日常から離れて新しい場所を訪れ、風景や文化、人との触れ合いを通して視野を広げる。

16. 図書館や本屋で好きな本を選ぶ

本を自分で選ぶ楽しさを知る。

17. 簡単なゲーム遊び

しりとりやカードゲーム、すごろくで言葉やルールを学ぶ。

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18. 公共の場でのマナー体験

博物館や美術館で静かに過ごすことを体験する。

19. 家庭での文化体験

お正月や七夕など、日本の伝統行事を家族で楽しむ。

20. 失敗を通じた学び

自分で考えて行動し、失敗しても立ち直る経験を大切にする。

これらの活動は特別なお金や時間をかけずともできます。

そして、子どもたちの中に小さな成長の芽を育むことにつながるはずです。

おわりに

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【経験は未来につながる力】になります。

子どもたちに豊かな経験を与えることは、将来の自信や生きる力を育むことにつながります。

私たち大人が日常の中で少し工夫をして、子どもたちの成長を応援していきたいですね。

皆さんは、どんな経験を我が子にしてほしいと思いますか?

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