こんにちは!現役保育士のぽんこです。
今日は、私が育児で気をつけていたことを2つご紹介します。
結果的には行動力や判断力、意欲的などの非認知能力を伸ばしたり、自己肯定感を高められたように感じます。
現在育児中の保護者さんや、これから育児が始まる方の参考になると嬉しいです。
先回りしないこと
子育てにおける「先回りしない」大切さ
子育てにおいて、子どもが将来困らないように、親が先回りして様々な準備や計画をすることは大切です。しかし、その「先回り」が行き過ぎると、子どもの成長や自己発見の機会を奪ってしまうことにもなりかねません。
子どもの自己発見と成長
子どもはそれぞれ自分のペースで成長し、世界を探求しています。親が過剰な介入や予測しすぎた行動をすると、子ども自身が試行錯誤し、失敗や成功を通じて学ぶ機会を失ってしまう可能性があります。
例えば…
- 歩き始めたばかりの子どもを常に抱きかかえてしまう
- 子どもが自分で遊ぼうとしているのに、保護者さんや周りの大人が中心となって遊ばせようとする
- 子どもが問題を抱えたときに、すぐに解決策を与えてしまう
つい、そんなことしてしまいませんか?
私の勤める保育園では、歩けるのにぱっと抱っこして帰ろうとしている保護者さんには「〇〇ちゃん、もう歩けるから歩いて帰ろうね」と呼びかけています。
育児は時間に追われていますよね。わかります。でも、その積み重ねが『自分のことは自分で』に積み重なるのです
自己決定能力の育成
先回りしすぎることは、子どもの自己決定能力を奪ってしまう可能性があります。親があらかじめ決めたことに従うだけでなく、自分の興味や関心に基づいて行動し、選択することが重要です。
例えば…
- 毎日着る服を親が決めてしまう
- 習い事を親が勝手に決めてしまう
- 子どもが自分の意見を言おうとすると、親がすぐに否定してしまう
「今日自分で服を選んだの!!」と教えてくれる子ども達の表情はいつも誇らし気です
柔軟性と創造性の促進
先回りしすぎることは、子どもの柔軟性や創造性を阻害する可能性があります。親があらかじめ決めた通りに子供が行動することで、子供の想像力や創造力が奪われる恐れがあります。
例えば…
- 遊びのルールを大人が全て決めてしまう
- 絵を描くときの色や形を大人が指示してしまう
- 答えが一つしかない問題ばかり与えてしまう
暗い色のクレヨンばかり選んで絵を描いていると、つい他の色へのうながしを口出ししてしまいますよね。でも、子どもなりに考えているので、見守ってみましょう
私たち大人がすべきこと
子育てにおいて「先回りしない」ことは、子どもたちが自己発見し、成長するための大切な要素です。子どもが自分で物事を見つけ、学び、成長することを尊重することは、親子間の信頼関係を築く上でも重要です。子どもが親のサポートや導きを必要とするときに、親がそっと後ろから支え、見守る姿勢を示すことが、子どもとの絆を深めることにつながります。
最初は不安かもしれません。しかし、子どもの成長を信じて、少しずつ実践していくことで、子どもは自立心や主体性を育み、より大きく成長していくでしょう。
- 子どもたちが自分で物事を見つけ、学び、成長する場を提供する
- 子どもたちの興味や関心を尊重し、主体的な行動を促す
- 子どもたちが失敗しても責めずに、過程の努力を褒める
- 子どもたちが自分の意見を言える環境を作る
- 子どもたちの成長を温かく見守る
- 失敗を怒らない
失敗を責めないこと
子育てで大切な「失敗を責めない」こと
子育てにおいて、子どもが失敗することはつきものです。しかし、親がすぐに失敗を責めてしまうと、子どもは自信を失い、チャレンジすることを恐れてしまうようになります。
なぜ「失敗を責めない」ことが大切なのか、そして具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。
子どもは失敗から学ぶ
上記でも述べましたが、子どもは失敗から学ぶことが多いものです。親が失敗を責めてしまうと、自己肯定感が低くなったり、失敗を恐れて挑戦しなくなってしまいます。
例えば、
- 走っていて転んだ子に対して「だから言ったでしょう!!」と言ってしまう
- 手伝った食器洗い中に、誤って食器を割ってしまった際に怒る
- 高いところから飛び降りて、転んで怪我をした際に叱る
- 友達を叩いた瞬間を見て、一方的に怒る
転んだら、つい駆け寄ってすぐに手を差し伸べたいよね
胸やお腹を強打した時は、なかなか自分で立ち上がれないから、その時は手伝ったけれど、大抵は「血が出ていないかお母さんに見せて?」など、声をかけながら自分で立ち上がるのを見守っていたな…
どうしたら転ばないかを、考える力を身につけてほしいね
頭ごなしに行為を怒ると、子どもは挑戦する気持ちが低下してしまいます。
親子で失敗を振り返り、どうすれば良かったかを一緒に考えてみると良いですね。
失敗を恐れずにチャレンジできる環境を作ることで、子どもは失敗から学び、成長することができます。
子どもの自信を育む
子どもは失敗を責められると、自信を失い、自己肯定感が低くなります。
しかし、失敗しても受け入れてもらえると、自信がつき、次への挑戦意欲が湧いてきます。
例えば、
- 失敗しても、その過程を認める
- 失敗の原因を一緒に考える
- 人格を否定しない
『誰かが自分の努力を見ていてくれた』
それを知っているだけで、子どもは自己肯定感を高め、大きく成長します。
このように、子どもの失敗を一方的に責めずに、努力の過程を認めることで、子どもは自信を持ち、積極的に行動できるようになります。
子どもとの信頼関係を築く
子どもが失敗を恐れずに親に話せる関係性を築くことが大切です。
そのためには、リラックスできる環境の中でたくさん会話をしたり、親が子どもの失敗を責めずに受け入れることが重要です。
例えば、
- 失敗しても怒らず、子どもの言い分をきく
- 子どもの気持ちに寄り添い、共感する
- 親の失敗した経験を、子どもに話す
私は日頃からドジなので、その失敗を子どもに見られています。
『失敗しない為の行動』も大切ですが、『失敗した後、どう行動するか』も大切なことだと伝えています。
このように、子どもを尊重し、受け入れることで、子どもは親に安心して何でも話せるようになります。
- 誰でも失敗はするも、と受け入れる
- 子どもの気持ちを受け入れる
- 努力を認める
- 一緒に失敗を振り返ったり、どうすれば良かったかを話し合う
- 成功体験を積ませる
- 親自身も失敗を恐れない
- 子どもの成長を信じて見守る
おわりに
このブログでは
- 先回りしないこと
- 失敗を責めないこと
の大切さをお伝えしました。
いざ文章にしてみると、この二つには相互性があることに気づきました。
子育てにおいて、「先回りしないこと」と「失敗を責めないこと」は重要な要素です。
子どもの成長や自己発見を尊重し、失敗から学ぶ姿勢を大切にすることで、子どもは自信を持ち、健やかに成長していきます。
保護者の皆さんも、是非心に留めておいてください。
以下の記事では『現役保育士が我が子にやって良かった育児』も紹介していますので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
コメント